お寺でダイエット

シニア世代女子で尼僧になるべく精進しています。

施餓鬼の準備

ゴールデンウィークに近所の人達と施餓鬼旗を作りました。僧侶になるまで施餓鬼を知らなかったので、施餓鬼旗という御幣を持ち帰って、お墓に立てる風習を知り、興味深々です。早速、本を買い、図書館に走り、お勉強。施餓鬼は、無縁仏を祀る風習です。貧しい時代、戦争や飢餓がどんなに悲惨で、人々に暗い印象を与えたのかが伺われる風習でした。地獄に落ちた餓鬼は、水も食べ物も食べることができません。生き残った人達は、自らの祖先よりも、名も無き人々の供養を優先しました。施餓鬼は、そんな優しさの表れでした。何にも考えずに生きてきた人生を悔います。地震津波やコロナ禍は、今でも襲いかかってくる禍です。地域の中で、施餓鬼を思い、供養することは、今を生きる私たちにも必要なことなのかもしれません。


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