お寺でダイエット

シニア世代女子で尼僧になるべく精進しています。

初めてのお仕事

  4月になってお寺の仕事が始まりました。朝、5時に起きて、お茶を沸かして、お粥の準備、お供えをしてから、残りの時間で本堂で坐禅をします。勿論、雲水衣を着ています。6時になったら、木板を打ち、本堂の入り口と窓を開け、長線香を立てて、朝課のお経を読みます。田舎なので、いくら音を出しても、近所の人達は喜びます。そこが、都会のお寺と違うところです。朝課が終われば、お寺で月参りをやってくれと言う人達のために、戒名を入れた回向を入れたお経を読みます。7時過ぎに終わって、お粥を温めながら、韋駄天様にお経をあげ、1日の無事を祈ってから、持鉢と呼ばれる応量器を広げながら、また、お経を読みます。朝は、お粥と漬け物だけです。食べた後は、またお経を読みながら片付けます。作務衣に着替えて、生け花を直し、廊下を拭いて、車でゴミ出しです。帰ってきて、スケジュール確認。月参りがあれば改良衣に着替えます。仕事がなければ、庭を掃除して、洗濯。空き寺に入ったので、荒れた庭の整備です。日光を遮る木の枝は花が終われば、バシバシ切ります。切った枝は山の奥へ捨てます。月参りは、歩いていける範囲です。午後は、訪問看護の仕事があれば出掛けます。いわゆる、個人事業主のようなものです。取りあえず、生活費は稼がないと生きていけません。元々、臨床宗教師になりたくて入った道なので、少しでも近づかなければなりません。

  天気の良い日、庭の草木で生け花をします。祭壇の花も水を代え、少しでも人が入りやすい雰囲気を作ります。庭の掃除をしながら、お参りに来た人と話します。ご接待も心がけます。午後は、18時前に帰り、お経の練習。木板を打ち、本堂を閉め、庫裏の玄関を閉め、明日伺うお宅へ確認の電話をして、夕飯食べて、お佉を読んで寝ます。行住起臥の全てが修行の禅宗です。食べ物は、近所からのご供養ですが、野菜が主なので、さすがに体力が持ちません。少しは、お肉も買って来るようにしています。道場では、1年で10kgも痩せてフラフラでした。足のしびれも半年も治癒せず、耳も難聴になりました。もう、あんな思いはしたくはありません。